Archive for the ‘読書’ Category

2009年下半期に読んだ本と、2009年のベスト

2010/1/1 | 読書

2009年の下半期に読んだ本と、上半期をあわせて一番面白かった本は。
いつも通り、対象となるのは7月~12月に読んだ本で、小説。

吉田修一「横道世之介」
吉田修一「キャンセルされた街の案内」
歌野晶午「密室殺人ゲーム2.0」
桐野夏生「東京島」
雫井脩介「殺気!」
柳広司「ジョーカー・ゲーム」
石持浅海「まっすぐ進め」
奥田英朗「オリンピックの身代金」
井上荒野「切羽へ」

全部で9作品だけ。読まなくなった。
(最近、小説以外のものを読むようになっている)

この中だと、吉田修一「横道世之介」がダントツかなあ。
年間通しても、それが一番良かった。

 

横道世之介
横道世之介
おすすめ平均
stars世之介くん、ありがとう
stars懐かしい風景と寂しさ
stars淡々と・・・でも良い作品でした。
stars普通だけど、愛しい、暖かい世之介
starsイラッとなるような日本語による、軽い本

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密室殺人ゲーム2.0

2009/12/14 | 読書

密室殺人ゲーム2.0

歌野晶午「密室殺人ゲーム2.0」を読んだ。

これは「密室殺人ゲーム王手飛車取り」の続編である。この「飛車取り」のほうは、なんというタイトルだと思ったものの、内容としてはなかなかのもので、歌野晶午の技が冴え渡る感じでした。その続編である。実に楽しみにしてて、楽しみに読んだ。

うーむ。
やはり続編、というクオリティか。
面白いことは面白い。読んでる間、わりと夢中になってた。しかし途中でなあ。あの明らかになるところがなあ。

というのはですね、前作のネタバレになってしまいそうだが、前作のラストでアレだったので、どうして続編が作れるのだろうと最初は思ってたのですよ。だから、日付とか仕掛けがあるのかなあと思ってたのだが、途中でその続編である所以が明らかになるのだ。ここで、「ははあ、そういうことなのね」となるのだが、俺、てっきりこれが仕掛けで、ラストに大仕掛けあるのだと思っていたよ。
ところがそうはならず。

一番最後の話はねえ、もう最初っから落ちが読めてしまった。「某日」で決定的だと思った。
てっきり、そこの落ちを「読めちゃったよ」と思わせておいての、大仕掛けかと期待した。それはなかったので残念。

でも面白いんですよ。
前作から読まないと意味ないから、ぜひ読んでほしいシリーズだが。

 

密室殺人ゲーム2.0 (講談社ノベルス ウC-) 密室殺人ゲーム2.0 (講談社ノベルス ウC-)

密室殺人ゲーム王手飛車取り (講談社ノベルス) 追想五断章 Another 名探偵はどこにいる (講談社ノベルス) 虫とりのうた (講談社ノベルス)
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東京島

2009/11/25 | 読書

東京島

桐野夏生「東京島」を読んだ。

桐野夏生が「LOST」を作ったらこうなるっていう。
そんな世界観がばっちりです。暴力・SEX・コミュニティ・アイデンティティ・外国人。

なぜか無人島に流れ着いて、その後集団生活となる日本人たちで、その中で40代後半の女性が一人だけ。
もう最低そうな展開が待ち受けている予感。果たしてその通りであります。

木村多江で映画化されるってんだから、ちょっと大丈夫だろうか。
まあそのまま映像化は無理でしょうがね。

よくも悪くも桐野夏生ワールドだ。キワモノゆえの作者のエゴを感じないでもないが、それでも文体は軽妙な割りに内容は重いのだから、こんなむちゃくちゃな話もたまには読まないと。

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殺気!

2009/11/14 | 読書

殺気

雫井脩介「殺気!」を読んだ。

おいおいおいおい。
大丈夫か雫井脩介。なんか少しも面白くなかった。

主人公は女子大生で、子供の頃の体験がもとになって人の殺気を感じることができるんだが、身の回りのできごととその能力がリンクして話が進む…のだが。

これ、なんか大仕掛けあるのかなあと思わされながら、何もなく終わった。
いやーストーリーがちっとも面白くないです。

大丈夫かなあ雫井脩介。
最近の「ビター・ブラッド」「犯罪小説家」に続いてこれか。どれもこれも…昔のクオリティはどこへやら、だ。

どうしようかなあ。次が出ても読むんだろうか。

 

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横道世之介

2009/11/12 | 読書

横道世之介

吉田修一「横道世之介」を読んだ。

これは面白かった。
ぜひ人に薦めたい本。

横道世之介という主人公の19歳の大学一年の一年間を綴った作品だが、実にいい。
軽妙な文体だけど吉田修一ならではの雰囲気たっぷりの描写があって、連作短編っぽい仕上がりになってる。しかも現在とのリンクも絶妙。

読み終わるまで「ああ終わってほしくない」という気持ちが発生したのも久しぶりだ。
そして読み終わると実に爽やかな読後感。

吉田修一は総じてクオリティ高いけど、これは代表作の一つになるんじゃないかな。「パレード」に匹敵すると思った。

読んだことない人は、ぜひ。

 

横道世之介 横道世之介

キャンセルされた街の案内 無理 ヘヴン 女たちは二度遊ぶ (角川文庫) 最後の恋―つまり、自分史上最高の恋。 (新潮文庫)
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ジョーカー・ゲーム

2009/11/10 | 読書

ジョーカー・ゲーム

柳広司「ジョーカー・ゲーム」を読んだ。

この柳広司って人の作品は、初めて読んだ。続編の「ダブル・ジョーカー」を中吊り広告で知り、そんなに面白いんなら、と思って読んだ。

いや軽かったですねえ。
戦時中に、秘密裏につくられたスパイ養成施設。そこを中心としたスパイの物語で、連作短編。
話の舞台としてはちょっと非現実的だけど、短編の要素としてはどんでん返し中心でよくある短編集という感じ。

とにかく軽い。
文体の軽さもそうだけど、短編ならではの薄い感じっていうんでしょうか。とにかく詰まることなくすいすい読める。
どんでん返しはちゃんと練られてるけど、唸るほどでもない。

これは暇つぶしに最適だと思いました。
これくらいのクオリティが、iPhoneとかに勝手に配信されてきてストックされてたら素晴らしいと思うんだけど、どうなんでしょう。

 

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まっすぐ進め

2009/11/8 | 読書

まっすぐ進め

石持浅海「まっすぐ進め」を読んだ。

男女4人。みんな人格者で、議論して、推測からある真実を導き出す。
いつもの石持浅海クオリティだ。もはや定番か。

つくづく理系な本だ。
連作短編で、ささーーっと読める。たぶん電車の行き帰りで読み終えたような…
石持浅海は頑固職人じゃないけど悪く言えばいつもおんなじで、でもそれがいいというような。

不思議だ。どの作品から読んでも構わないっていうのも。
 

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