ファニーゲーム U.S.A.
2010/4/20 | 映画
「ファニーゲーム U.S.A.」を観た。
これは観てはいけない映画。
観たことを激しく後悔した。
少しも面白いところがない。
ティム・ロスとナオミ・ワッツの夫婦(と子供)が別荘(?)にやってきて、そこへ唐突に訪れた若者2人組によってとんでもないトラブルに巻き込まれ…
決してライトな内容ではない。基本的にこのエントリは「観ちゃダメ!!」という願いをこめて書いているが、それでも観たいって人は別にとめはしない。ただ、かなりハードで不快感あふれる映画であることを念押ししておく。
まあとにかく全編、緊張させられる不快感といいますか、暴力描写とかひどいもんです。
これ、同じ監督脚本による「ファニーゲーム」のセルフリメイクなのだ。元ネタは未見だが、決して観ることはないだろう。
観終わったときに、「うわ…これはひどい映画だったな」と思ったわけだが、なんでかっていうと、2点あって。
一つ目は、どうも元ネタと脚本演出は同じようなんだが、夫婦の子供を殺してしまうシーンが描写されないのですね。別のところを描写してるときに銃声がしたりして、観てる人は「うわ、子供を殺した」とか思うのだ。で、それがあたかも残酷さ加減を煽るような演出術とか言われてるそうですが、果たしてそうですかね。
こんなもん、日和りの最たるところじゃないかと思いますよ。子供をつねったり締め上げたりしてるのかよくわからないけど、絶叫させるシーンとかもそうだけど、肝心なところをうつさないのは、犠牲者が「子供」だからじゃないのかと。もし子供が射殺されるシーンなんか描写したら、おそらく上映できないのじゃないか。現実と違って、幼児の虐待やレイプや、そういうシーンは決して映画では描写されないでしょう。いくら硬派な監督だって、そこは踏み込んじゃいけないところだとみんなわかってるのだ。
ナオミ・ワッツが裸になるのを強要されるところも何も映さないしなあ。
この監督だって、なんか斬新な残酷をやってるかのように見せかけて日和りまくってるんじゃないかと思った。
むしろ「ドッグヴィル」とか「ブラインドネス」のほうが、意欲的だと思ったよ。挑戦してるというかね。(ドッグヴィルは面白くなかったから、いい映画かどうかは別だ)
二つ目は、これが果たして映画なんですかってことである。
とにかく観客を置いてけぼりでラストもすっきりしないし、何がやりたいのよっていうような、神の視点の残虐犯罪なのである。ストーリー性が皆無だし、これのどこが映画なのよって話なのだ。
こんなのが映画だってことになると、アダルトビデオだって映画だよって話になるよ。
どうしようもない監督が映画(と言い張って)を撮り始めてこんなことになってしまった、というような。(そういえば「フル・フロンタル」とか、「NOTHING」とか、同様に糞映画である)
ドキュメンタリーにしたって、ドキュメンタリー映画って冠がつくときは何かしらのストーリーなり演出なりの編集が介在するのだ。この「ファニーゲームU.S.A.」のような、ほんっとに何もない薄っぺらい作品が、映画って呼ばれていいんでしょうかね。
何度も書くが、観てはいけません。
あと、監督のミヒャエル・ハネケはさっさと消えてしまうべきだな。
これまで、売れた監督が適当につまんない作品を繋ぎ的にプリッとひねり出す様を、「ソダーバーグ商魂」とか「タランティーノ節」と心のなかで呼んでいたが、これからは「死ね死ねミヒャエル・ハネケ商法」と呼ぶことにするわけである。
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